栄養学教室

 

A. 研究課題の概要

 

1. 摂取食品をとおして見た食習慣および食生態の数理学的解析

 摂取食品の飽和曲線 (食事回数の増加に伴い, いずれ摂取食品は飽和に達する概念) を考案し, さらに数理的理論をもりこみ, 従来の摂取主品目から, 全項目をみることにより, より幅のある食習慣または食生態の解析をした。

 

2. 長寿要因に関する栄養学的基礎的研究

 沖縄県民の日常食ならびに行事食における食品摂取, 調理形態などの特徴を基に動物実験をおこない, 栄養学的側面から長寿要因を検討する。

 

3. 豆腐の制癌作用に関する研究

 大豆に含まれるトリプシンインヒビターは, 加熱製造した豆腐でも活性が2-10%残っていること, それが化学発癌剤による皮膚癌や肝臓癌を抑制することを明らかにしてきた。また, 大豆に含まれるイソフラボンの制癌作用についても研究中である。

 

4. 沖縄の水と農作物のミネラル含量と県民のミネラル摂取量に関する研究

 沖縄は, 本土と異なりカルシウムやマグネシウム含量の高い珊瑚礁の土壌からなるので, 独自の水と農作物のミネラル成分表が必要であると考え作成中である。また, ミネラルの摂取と県民の健康についても研究中である。

 

 

B. 研究業績

 

1. 原著

G97001: Miyagi Y, Shinjo S, Nishida R, Miyagi C, Takamatsu K, Yamamoto T, Yamamoto S (1997) Trypsin inhibitor activity in commercial soybean products in Japan. J Nutr Sci Vitaminol 43 575-580. 

 

G97002: 広井祐三, 竹下桂子, 山内圭子, 新城澄枝, 山本茂 (1997) 化学的に誘発したラットの潰瘍性大腸炎に及ぼすグルタミンの影響. 必須アミノ酸研.

 

G97003: 安里龍, 広井祐三, 城田知子, 新城澄枝, 武田淳 (1997) 沖縄の豆腐料理に用いられる他食品品目の種類. 人と自然 8 83-92.

 

G97004: Nakada T, Asato L, Takushi E (1997) Bound and free water in boiled egg white, gelatin-gel and konjak estimated by moisture evaporation under cold temperature. Sci Bull Fac Agric Univ Ryukyus 44 121-129.

 

4. 報告

H97001: 宮城知佳, 新城澄枝, 宮城裕子, 尚弘子, 高松清治, 山本孝史, 山本茂 (1997) 大豆ホエイ蛋白質が化学発癌剤を投与したラットの血清中プロテアーゼインヒビターに及ぼす影響. 第51回日本栄養・食糧学会大会.

 

H97002: 新城澄枝, 宮城裕子, 宮城知佳, 尚弘子, 安里龍, 長谷川恭子, 高松清治, 山本孝史, 山本茂 (1997) 沖縄寄せ豆腐の化学発癌剤誘発マウス皮膚癌の抑制効果. 第51回日本栄養・食糧学会大会.  

   

H97003: 高橋正侑, 吉川和江, 中永征太郎, 佐藤敦郎, 清水光郎, 今中雅章, 友利誠, 酒井太一, 新城澄枝, 尚弘子, 山本茂 (1997) 沖縄県民のミネラル摂取量に関する研究 (第4報) . 第51回日本栄養・食糧学会大会.

 

H97004: Iwama N, Ogawa H, Mastuda Y, Kawabata T, Shinjo S, Shi Z (1997) Comprehensive studies on dietary and health conditions of the aged in Fuzhou and Quanzhou cities, Fujian, China. 1.Assessment methods and nutritional intake. 16th International Congress of Nutrition.

 

H97005: 新城澄枝, 宮城都志子, 外間邦子, 新垣慶子, 山本茂 (1997) 沖縄の水と食品のミネラル含量および県民のCaとMg摂取量に関する研究. 第44回日本栄養改善学会.

 

H97006: 宮城知佳, 新城澄枝, 宮城裕子, 久場恵美, 當間美香, 王銘富, 高松清治, 山本孝史, 安里龍, 山本茂 (1997) 化学的に誘発したマウス皮膚癌に及ぼす大豆トリプシンインヒビターと大豆イソフラボンの効果. 大豆たん白質研究会会誌 18 112-119.