生体機能学教室


A.研究課題の概要

 1. 薬物代謝酵素活性の調節に関する研究
 薬物や毒性代謝物の解毒を行う肝グルタチオン S-トランスフェラーゼ(GST)が活性酸素により活性化されることを明らかにしてきたが, さらに発ガン性化学物質などの活性代謝物の結合蛋白としての可能性について検討している。また, ミクロソームGSTはペルオキシダーゼ活性も有するが両活性の調節方法および活性部位についても研究している。
 2. 抗酸化剤, 肝保護剤の研究
 種々の薬剤が活性酸素・ラジカルを生成することにより肝障害をおこすことから, 肝保護剤を開発する目的で, 沖縄産動植物や種々の化学物質の抗酸化作用をスクリーニングしており, いくつかの抗酸化物質を見い出した。
 3. オニヒトデ毒の薬理学的研究
 オニヒトデ棘皮毒から抗凝固活性や薬物代謝酵素抑制活性を有する生理活性物質を分離し, それらの構造分析, 薬理作用の解析を行っている。
 4. 肥満傾向にある中高年女性における骨粗鬆症の積極的予防に関する研究
 肥満傾向にある健康な中高年女性における運動トレーニングと栄養指導のプログラムが, 骨塩量, 骨密度(DXA法)に及ぼす影響について検討している。 また, 体組成に及ぼす影響についても検討を行っている。
 5. 中高年女性における12週間の全身持久性運動もしくは筋力トレーニングの骨密度および
  体組成に及ぼす影響
 健康な中年女性における全身持久性運動トレーニングと筋力運動トレーニングのいずれが骨粗鬆症の予防に対して有効であるかを検討している。 また, 体組成に及ぼす影響についても検討を行っている。
B.研究業績
 1. 原著
G9501: Aniya Y, Fong K-F, Naito A, Sakanashi M (1995) Antioxidative action of the (-adrenoceptor antagonist, bopindolol and its metabolite 18-502. Jpn J Pharmacol 68 323-329.
 4. 報告
H9501: 安仁屋洋子, 上原直子, 松崎俊博, 坂梨又郎 (1995) ニトログリセリンからのNO生成-システインの役割-. 第68回日本薬理学会年会, 名古屋市, Jpn J Pharmacol 67 Suppl I 182 P.
H9502: 野口克彦, 尾尻義彦, 松崎俊博, 仲宗根淳子, 宇座美代子, 坂梨又郎 (1995) プロスタサイクリンのイヌ脾臓径と血液貯蔵能におよぼす影響. 第68回日本薬理学会年会, 名古屋市, Jpn J Pharmacol 67 Suppl I 274 P.
H9503: 尾尻義彦, 堀田昇, 右田孝志, 金谷庄蔵, 大柿哲朗 (1995) 運動時の脾臓の役割に関する研究: 持久性運動鍛錬者と非鍛錬者の比較. 第50回日本体力医学会大会, 福島市, 体力科学44 757.
H9504: 安仁屋洋子, 与那嶺正人, 横枕貴広, 小山智之, 中西久治 (1995) 薬剤性肝障害によるグルタチオン関連酵素の変動および麹抽出物の肝保護効果. 第10回日本薬物動態学会年会, 大宮市, 薬物動態 10 Suppl S337.
H9505: 坂梨又郎, 他12名 (1996) 摘出ブタ冠動脈におけるnipradilol光学異性体の耐性発現の可能性について. 第48回日本薬理学会西南部会, 那覇市, 日薬理誌 107 65 P.