成人保健学第一教室


A.研究課題の概要

 1. 沖縄県における糖尿病の有病率及び発症率
 現在の日本には約5百万人の糖尿病がいるとされ, また年々増加していると言われてる。 糖尿病の発病には, 遺伝因子と環境因子が作用すると言われているが, 糖尿病の有病率を調査し, どのような性質の集団に多発するかを知ることによって, 糖尿病の誘発因子を推察し, それによって糖尿病の予防, 治療に役立てることができる。
 沖縄県における糖尿病の有病率及び発症率調査は未だ数が少なく充分な調査がなされていないため, その調査を継続的に行っている。
 その成果として, 集団検診成績によると沖縄県農村地区の40歳以上の住民の糖尿病有病率は, 3〜7%, 発症率は約0.8%であった。 経年的にみると増加傾向にあった。性・年齢別では, 集団検診成績では男に多く加齢と共に増加していた。
 2. 肥満とその評価
 肥満が諸々の成人病に悪影響を与えることは良く知られているが, 我々は肥満をBMI や体脂肪率あるいはウエスト/ヒップ比で評価し, どの方法での評価が成人病と関係するかの研究を行っている。詳しい成績は未だ出ていないが体脂肪率による肥満の評価が最も優れているように思われる。
  B.研究業績
 1. 原著
G95001: 戸根久美子, 比嘉みのり, 新里正美, 須田恭子, 神里千鶴子, 国吉緑, 普天間弘 (1995) 体脂肪率, BMI, ウエスト-ヒップ比を用いた沖縄在住大学生の肥満度の実態と肥満に対する意識に関する研究. 琉球医会誌 15 189-197.
 4. 報告
H95001:戸根久美子, 国吉緑, 普天間弘 (1995) 琉大生の肥満度調査 民族衛生学会 (第23回沖縄地方会)
H95002: 国吉緑, 神里千鶴子, 平良剛, 長田光司, 島袋毅, 石川和夫, 比嘉清憲, 小宮一郎, 普天間弘, 高須信行 (1995) 沖縄県二農村での94年度糖尿病検診. 第33回糖尿病九州地方会プログラム 74.