基礎看護学教室


A.研究課題の概要

 1. 入院 (所) 施設の居住環境に関する研究
 施設の居住環境は, 常時反省・検討することが要求される。治療的, 衛生的, 人間関係的, 物理的, 人間工学的環境としての研究である。
  1)抗菌カーペットの居住性に関する研究 (千田サダ子, 上里タツ, 垣花シゲ, 植村恵美子)
患者の生活と勤務者の就労の両側面から床環境としてのカーペットの有用性について, 人間工学的, 細菌学的に検討を行っている。
 2. 看護の内容・量にもとづく患者分類の試みに関する研究
   (千田サダ子, 上里タツ, 垣花シゲ, 植村恵美子)
 社会保険法に基づく基準看護は, 看護婦数の算定, 看護料金の算定等, その根拠となるべきものが見当たらない。 これは看護業務の多用性と無関係ではないものと考えられる。 つまり業務の整理が定かでないため, 業務内容にもとづく算定根拠を示すこととはなりえないということである。 今患者側からの要援助内容及び量を集積しはじめているところであるが, これを従来の看護者側からの業務分析とつき合わせながら, 患者の等級別分類を試み, 新たな基準看護への検討を試みたい。
  3. 家庭内看護の実態に関する研究
 家庭とは, 家庭を構成する家族の哲学によって型づくられ, そこの家庭らしさがいろどられ,そのいろどりによって運営される。 家族の間は, 絶対的愛情と同情関係によって結合され, 食, 休養, 排泄, 生殖という生物の基底をおいた共同生活と互助の関係が営まれる。 それは出生〜死に至るライフサイクルの過程における安全性と安心感を得られる場所としての養育, 保護, 援護, 支援という人間的自立へのケアに支えられた看護の営みである。これらは, 家庭の生活そのものであり, 家族間の看護ケアと家族個々の自己ケアの成長・発達にもとづくものだといえるであろう。 このことから現在その一部として, 次の研究に取り組んでいる。
  1)老人の自己ケアに関する研究 (千田サダ子, 上里タツ, 垣花シゲ, 植村恵美子)
 老人の健康は, 基本的生活への自己ケアと関連する。日常生活での健康保持に対して, どれだけの関心と知識をもって実行しているかのスケールが, 家庭生活における自立を測るものとなる。
  2)家族養育に関する研究 (千田サダ子, 上里タツ, 垣花シゲ, 植村恵美子 )
 性の発育は, 心身相関の育成に関与することである。家庭内看護として, 性教育的養護の姿勢を測定することは社会状況の測定に匹敵するものと考える。
 4. 看護学教育の諸問題に関する研究 (千田サダ子, 上里タツ, 垣花シゲ, 植村恵美子)
 看護的観察スケールの開発を模索しながら, 観察方法・面接技術, 現象学的教育実践方法等の開発に取り組む。
B.研究業績
 
 5. その他
M95001: 寺岡春菜, 伊瀬知裕子, 東直子, 植村恵美子, 山口幸子, 千田サダ子 (1995) 沖縄県那覇石嶺地区における在宅老人の健康生活実態調査. 平成6年度卒業研究論文集 No.22 213-216.
M95002: 寺岡春菜, 伊瀬知裕子, 東直子, 植村恵美子, 山口幸子, 千田サダ子 (1995) 沖縄県の辺土名地区における在宅老人の健康生活実態調査.平成6年度卒業研究論文集 No.22 217-220.
M95003: 寺岡春菜, 伊瀬知裕子, 東直子, 植村恵美子, 山口幸子, 千田サダ子 (1995)沖縄県の伊平屋地区における在宅老人の健康生活実態調査.平成6年度卒業研究論文集 No.22 221-224.